457 危機的状況の日本共産党 2023.07.17 06:40 立憲民主党執行部は、共産党との本格的な「選挙共闘」すなわち衆議院選における両党候補者当選のための共闘体制の確立には否定的である。その背景として、自衛隊や日米安保に関する基本政策が異なること、支持母体である「連合」が反対であること、保守陣営側から「立憲共産党」との攻撃に晒されること、共産党との「選挙共闘」は枝野代表の前回総選挙で失敗していることなどが指摘できよう。 しかし、共産党はかねてより立憲民主党に対し、政策合意に基づく対等平等な本気の「選挙共闘」を求めてきたから、立憲民主党との「選挙共闘」の挫折は共産党にとっては党綱領四に定める「統一戦線戦略」の挫折でもあり衝撃であろう。 共産党は現在の国会議員の勢力では、選挙によって共産党単独で政権を取ることは到底不可能である。このことは共産党自身が自認しているに違いない。したがって、共産党にとっては党綱領四に定める「統一戦線戦戦略」に基づき立憲民主党などと連合政権を樹立して政権をとる以外にはない。そして、連合政権樹立の手段が共産党のいう本気の「選挙共闘」なのである。 匿名さん2023/07/19 08:056
458 >>457 しかし、上記のとおり、共産党のいう本気の「選挙共闘」実現のためには、外交安保の基本政策の違いや、「連合」との関係、「立憲共産党」批判に象徴される国民の間の根深い「共産党アレルギー」の存在、さらには、志位委員長任期問題に端を発した民主集中制に基づくベテラン党員の除名問題も無視できないであろう。 これらの諸問題は、立憲民主党が解決すべき問題ではなく、すべて立憲民主党に対し本気の「選挙共闘」を求める共産党自身が解決すべき問題である。 ところが、共産党は立憲民主党との本気の「選挙共闘」が挫折し孤立化するや、上記の諸問題の解決への改革ではなく、逆に共産主義革命への「原点回帰」を主張し、先般の第8回中央委員会総会ではことさら「革命政党」を強調し、日米安保体制と大企業財界を激しく糾弾した。そして、除名問題に関する朝日、毎日の批判は党に対する攻撃であり、「攻撃は革命政党であることの証拠として、誇りをもって打ち破ろう」と志位委員長は全国の党員に檄を飛ばした。 匿名さん2023/07/19 08:35
460 >>457 しかし、朝日、毎日の除名問題に関する「共産党は異論を認めないのか?」との疑問や批判は国民感情に基づくものと言えよう。したがって、共産党はこの批判を党攻撃とみなして一刀両断するのではなく、真摯に受け止め委員長の任期制など抜本的な党改革をすべきである。 また、強調された「革命政党」についても、「過激なイメージで怖い」(7月14日付しんぶん赤旗「読者の広場」)との印象を国民に与え「共産党アレルギー」を増幅する結果になる。 このように、「選挙共闘」の挫折により孤立化した共産党は、逆に「革命政党」として過激化した。これは共産党の本質を露呈したとも言えよう。 共産党が「暴力革命」ではなく選挙による「平和革命」を目指す政党であるとすれば、立憲民主党をはじめ、広範な日本国民の支持を得なければならないから、今回の共産党の過激化は明らかに逆効果である。これが「選挙共闘」の挫折により孤立化し追い詰められた結果であるとすれば、近年における顕著な党勢衰退と相まって、日本共産党は危機的状況にあると言えよう。 匿名さん2023/07/20 05:53
750 >>457 単独では政権をとれぬ日本共産党の最大の弱点 2023.08.19 06:10 日本共産党は日本の社会主義革命を目指す「革命政党(第8回中央委員会総会宣言)」であるが、そのための革命戦略は他の野党や市民団体などとの「共闘」を重視する統一戦線戦略である(党綱領四「民主主義革命と民主連合政府」参照)。すなわち、日本共産党は単独では決して政権をとれないのである。 日本共産党は1973年に他の革新政党、革新勢力や、労働者、勤労市民、農漁民、中小企業家、知識人、女性、青年、学生など、民主的な人々との統一戦線の政府である「民主連合政府」を提唱した(日本共産党中央委員会著「日本共産党の70年上」1994年新日本出版社)。 しかし、50年以上が経過しても実現の見通しが全く立たないのが現状である。 それどころか、日本共産党の党勢は近年著しく退潮した。党員数、赤旗購読者数、地方議員数、国会議員数は最盛期の1970年~1980年代に比べ半分以下となっている。その原因については識者により様々な分析があるが、最大の原因は、労働者階級の生活水準の向上にあると筆者は分析している。 匿名さん2023/08/19 07:218
761 >>457>>750 2017.06.14 元日本共産党議員から見た、現在の共産党 筆坂)そうです。それを共産党の言葉では「統一戦線」と言っていますけどね。統一戦線政策というのが、ずっと戦後そのことを言ってきているのです。ただし、今まではどの党にも相手にされなかったわけです。特に1980年に社会党と公明党が合意して「社交合意」というのをやって、共産党とは、絶対に国政段階での統一はやらないと決めて以降、30数年間、言ってみればどの野党とも共闘関係が出来ないで来たわけです。 ですから、僕は野党共闘になったとき、どんなに民進党が無茶な注文をしても、共産党は言うことを聞くと思っていました。なぜなら、もう離したくないからですよ。だって、統一戦線と言いながら、何十年も出来た試しがなかった。それが初めて、小さい野党とは言え、4党が統一したわけですから 。これは共産党にとっては夢が実現したような話なのです。 匿名さん2023/08/20 21:372
774 >>457>>750 2017.06.14 元日本共産党議員から見た、現在の共産党 筆坂)今や小沢さん抜きに、共産党の野党共闘はないと思っています。それぐらい、小沢さんは今重要な役割を果たしている。ですから、今年の1月に共産党の党大会をやりました。そして、最初は小沢さんが来る予定はなかったのが、急遽小沢さんが来たのです。会場は騒然となりましたよ……喜びで。 須田)喜びで騒然ですか! そのメンタリティは何ですか? 筆坂)僕は思うんですよ。共産党というのは、僕も30数年いたけれど、ちょっと日陰にいるようなところがあったわけです。そこに、小沢一郎さんと言えば、自民党の大幹事長で。言ってみれば保守の超大物じゃないですか。この人と組めるというのは、日向に出ることができるということなんですよ! メジャーな存在になれるわけです! だから、僕は、苦労してきた党員であればあるほどうれしかったと思う。「あの小沢一郎さんと選挙が出来る!」 とね。党大会が終わった後、新聞記者との懇談会で、志位委員長が、「今度の党大会はどうでしたか?」と言われて、「小沢さんが来たから100点満点」と言ったそうです。 匿名さん2023/08/22 19:151
775 >>457>>750 須田)その辺は支援者も理解しているんですか? 筆坂)概ねそうだと思います。ただ、今やっているのは政権目指しての獲得選挙ではないですよね。野党4党が組んだところで、すぐに政権が取れるような選挙ではない。そうすると政策的に何もかも️⭕️一緒でなくてもいけるわけですよ。いくつかの問題が一致すればね。だからそういう点では、そんなに矛盾無くやっていけると思いますよ。 須田)でもそういった中で、言ってみれば小沢さんは、自民や民主が捨てて、共産が拾って、息を吹き返した、という感じですかね。 筆坂)そうだと思います。だから小沢さんも共産党の存在はうんと大事だと思うのですよ。だって、志位さんはともかく、サンデー毎日のあれで見たって、「これからもよろしくお願いします! 政局のことは小沢さんがお詳しいのだからこれからも是非よろしく」と言っているわけです。それくらい頼りにしているわけですね。 それは小沢さんからすると、その共産党を率いて、民主党といろいろ交渉したり、打ち合わせしたりできるわけです。共産党の存在というのは、大きいと思います。 匿名さん2023/08/22 23:271