517 今まで同種とされていただけあって、見た目では区別できない。少なくとも素人目には判別不可能である。この場合、亜種分割ということでもなく、完全に新種分割という話。それだけ、遺伝子に差があったということらしいが、どの程度の差によって新種と判断されたのかは、うかがい知ることはできない。 近年、遺伝子解析による分類の見直しが盛んであるが、形態による分類に慣れ親しんできた我々世代にとっては、体感的に受け入れがたい事実も多い。 匿名さん2017/12/01 17:02
518 その他の例を見ると、日本産サンショウウオのうち、オオサンショウウオ以外の28種中9種は2000年以降に記載された新種である。特に最近は、アマクササンショウウオ、ソボサンショウウオ、オオスミサンショウウオの九州の3種がオオダイガハラサンショウウオから分離され、独立種とされた。これ以前にも、四国のイシヅチサンショウウオがオオダイガハラサンショウウオから分離されており、オオダイガハラサンショウウオと見なされていた種から4種が分離、独立したことになる。これら4種はオオダイガハラと外見的に非常に類似しており、遺伝子解析に依らなければ、未だに同一種と見なされていたと思われる。 匿名さん2017/12/02 20:57
519 九州産3種は系統的には同じく九州産のベッコウサンショウウオと近縁ということだが、僅かの環境の差異によって、異なる外見となったようだ。これらが何故、オオダイガハラに酷似したのかは全く不明である。遺伝子解析に依る分類見直しは当然、外国でも行われており、ポピュラー種では、有尾類のタイガーサラマンダーが有名である。これまで、北米東部原産のトウブタイガーを基亜種として、6亜種が知られていたが、近年は、一亜種の位置づけであったオビが独立種に格上げされ、その他はオビの亜種扱いとなった。トウブは独立種となり、“タイガーサラマンダー”とは別種となった。う〜ん、何かスッキリしないなあwwww これまでの分類体系に子供のころから馴染んでるせいもあるが。 匿名さん2017/12/02 21:12
520 実際の処、タイガーは色彩変異が大きくて、形はともかく、色や模様で、亜種や種を判別するのは困難であった。というよりほぼ不可能でる。オビタイガーの繁殖を何回か手掛けた経験から、同じ親から様々な色、模様の仔が生まれてくるのである。両親と同じようなものが多いが、全く似ても似つかない色や模様のタイプも少数ではあるが出現する。このような個体が成長して、ショップで売られていたら、別種とされていても、まず分からないはずだ。それこそ、遺伝子解析でもしなければ分からない。 匿名さん2017/12/02 21:20
521 ただ、一般の愛好家がそんなことができるはずもない。外見で種や亜種を判断するのみである。そもそも、タイガーサラマンダー(以下、略してタイサラ)は昔から、同じ亜種名でも、輸入される年や時期によって見た目の変異が大きかった。シッパー(輸出業者のこと)が広範囲から収集するために、様々な亜種が混在しているのではないかとマニアの間では噂されていた。確かに実際に、そのような事情は多々、あったであろう。そして今後もあると思われる。 ただ、私の繁殖経験から、そればかりではない可能性も示された。つまり、遺伝子の範囲が広く、子孫から様々なタイプの色や模様の個体が出現する可能性である。 匿名さん2017/12/03 22:56
525 タイガーの場合、種にしろ亜種にしろ、分化してからあまり時間が経っていないのだと思う(といっても、少なくとも何千年単位だろうけど)。だから、分布の境界域では亜種同士が交配して、判別不能が個体が多々、出現するということになる。分布範囲の中央部では他種或いは他亜種と交わることがないので、典型的なタイプが見られるということではないだろうか?日本へ輸入される個体達も、一か所で大量に採集される場合もあれば、何ヵ所下で採られたものが集められ、輸出される場合もあろう。 匿名さん2017/12/11 05:54
526 おそらく元の種が一種あり、それが米国各地へ放散、適応していったのだろうと想像する。そして、適応するうちに環境に応じて様々な模様、色彩の個体群に分かれ、亜種となり、さらに分化が進んだ個体群は種となっていったものと思われる。ただ、分化してからあまり経っていないので、亜種間や種類間の遺伝的差異が小さく、容易に交配すして「原種」に近い物が出現するのかも知れない。つまり、まだ先祖返りが容易な段階にあると言える。 匿名さん2017/12/11 06:06