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Arty Rosa
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あげましょう!
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たいと飛んだんじゃないの?
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『客なの?』
りょうさんがアイコスを吸いながらわたしに目線を向ける。
『いや、なんてゆうかメドゥーサっすね…』
りょうさんは真顔でそう答えたわたしを一瞬不思議そうな顔で見てた。
わたしは携帯の画面の番号を見ると少しニヤけながら牛乳を一気に吸い上げた。
12月始めの寒い夜…
わたしがあいつと再会した記念すべき夜だった。
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わたしはすぐにでも電話を掛けたい気持ちを抑え、有名嬢が終わり家に帰ってから電話する事にした。
でもあの夜…
あいつと別れた後、わたしを待ってたのは、予想以上の悪夢やったんだ。
有名嬢なとこで不特定多数の酒を胃に詰め込まれたわたしは、家に帰る頃にはクールなホステスキャラから、ベロンベロンのただの酔っ払いへと進化を遂げてた。
ふらふらになりながら部屋に入りスーツのままベッドに倒れ込む…
そのまましばらくボーッとしとると、頭の中にあいつの顔が浮かんで来た。
(きれいやったなぁ。あんなにボロボロやったのになぁ。男ってだから怖いよね。にしてもあの大金なんなんだろ…もしかして、ホストか!?)
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みんな本当に読んでくれてありがとう...ここにうpしてよかった...
お店に行くことはもうないけど、頑張って書きます!
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わたしはガバッと起き上がると慌て携帯を取り出し、電話帳から…
【メドゥーサ】
を出した。
(いやや、ホストなんて!)
わたしはなぜか嫌だった。
あいつがあの大金で何をするのか、考えた瞬間何故か無性にモヤモヤした気分になったんだ。
そしてわたしは意を消して発信ボタンを押す。
(繋がるんだろうか?現在使われておりませんじゃないかな)
わたしの不安は頂点に達していた。
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プップップッ…プルル…
きたー!!!!
まずは第一関門突破!!
わたしはベッドの上に立ち上がった!
(はっ、まだ!まだ安心できない。オッサンとか出ないよね?)
わたしは手をにぎりしめ唾を飲んだ。
プルルルル
プルルルル
プルルル…プッ
『はーい。どちらさん?』
出たー!!!!!!
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あいつだ!!!!!!!
間違いなくあいつの声!
第二関門突破!!!
いつの間にかベッドに正座にしてるわたし。
(落ち着け、わたし!落ち着くんだ!焦ってるのは格好悪いよー!電話かけてあげたんだよ、的な演出をするのだ!!)
……わたしはいわゆる、かっこつけまんだった。
『あっ、わたしだけど』
『は?誰!?』
『いや、だからわたしだって!れい!昨日ローソンで会ったじゃんか!』
わたしは焦った。
わたしが分からんのか?
また“絡んだ記憶無し!”とか言われてしまうのかな?
焦りまくってるわたし。
かっこつけ大作戦…
一瞬にして失敗に終わる。
『あっ、れいちゃんか!うんうん、ごめんごめん。分かるよー!』
あいつはいきなり声のトーンを明るくして言った。
最終関門クリアーの瞬間だった。
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メドゥーサ!!!
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れいさん
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