162 幼い頃、人見知りが激しかったため、1人で過ごす時間が多かった。でも、部屋で遊ぶのはキライで、外に出て現実と空想の中、ぐるぐる遊んだ。 目についた虫や動物の目線を想像してみたり、木々の気持ちになったつもりで、公園の木の下に1日中座っていたり、大量のアリが瀕死のセミに食らいついているのにゾクゾクしたり、固い石で比較的柔らかい石を削り、粉にしたり。まあ、そんな子供。 そのうち、現実の世界に飽き足らず、いちから想像した世界の中で遊ぶ様になった。想像する世界が無限に広がっていくことに日々喜びを感じた。 その癖はずっと抜けないまま、ある日、飼っていた犬が死んだ。死は身近にあったはずなのに、その衝撃は言葉にはできなかった。その頃から心が揺さぶられる事が起こると、それに見合った空想の景色が浮かぶ様になった。 匿名さん2024/09/12 12:30
163 私の目指す世界。はじめて、点と点が線でつながっていく感覚。空想の中のより濃い日常を探す。私の目標になった。そして自分がブレそうになるたび、主人公エリンの一生を読んで確認している。ありがたい。 エリンが息子ジェシに言った言葉を最後に。 「わからない言葉を、わかろうとする、その気持ちが、きっと、道をひらくから……」 匿名さん2024/09/12 12:31