写真指名がなされた場合、風俗店には写真どおりの容姿の人物を派遣する契約上の義務が課されている。

そして、完全に別人を派遣した場合、かかる義務の違反となり、民法上の債務不履行解除を主張することができる。その解除を主張すればキャンセル料は支払う必要はない。

店の規約上『キャンセル料が発生する』となっていたとしても、民法上の債務不履行解除は、店のキャンセル規定に基づく解除ではなく、法定解除権に基づく解除なのでキャンセル料を支払う必要はない。

また本人ではあるが、いわゆるパネルマジックを使用し、写真の人物の容姿が著しく異なっているような場合は、実質的には別人との主張により、民法上の債務不履行解除としてキャンセル料を支払わずに契約を解除できる。

いずれの場合においても、サービスを受けた後に解除し代金を取り返す事はできない。

民法第541条「当事者の一方がその債務を履行しない場合において、相手方が相当の期間を定めてその履行の催告をし、その期間内に履行がないときは、相手方は、契約の解除をすることができる。」

民法第96条1項「詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。」

>>505
話長くて草