今治市沖で貨物船同士が衝突　2人不明　岡山・笠岡市に向かう貨物船が沈没

　2日夜、愛媛県沖の瀬戸内海で、岡山県笠岡市に向かっていた貨物船が別の貨物船と衝突し、沈没しました。乗組員2人が行方不明になっていて、現在も捜索が続けられています。

【写真】今治市の会社が所有する貨物船「幸栄丸」、事故現場周辺の海域

　今治海上保安部によりますと2日午後7時半ごろ、愛媛県今治市沖の来島海峡で大阪市と三重県鳥羽市の会社が共同所有する貨物船「せいりゅう」（716t）と今治市の会社が所有する貨物船「幸栄丸」（499t）が衝突しました。

　この事故で「せいりゅう」が沈没し、乗組員5人のうち、船長の北井宗祐さん（63）と一等航海士の渡辺侑樹さん（24）の2人が今も行方不明で、海上保安部や地元の漁協の船などが捜索を続けています。

　「せいりゅう」は石灰石2200tを積んで2日午前に大分県の津久見港を出発し、笠岡市に向かっていました。

　海上保安部によると現場付近は、潮の流れによって航路の向きが変わる難所で、今回の現場近くの海域では2021年5月にも貨物船がケミカル船と衝突し3人が死亡しています。