尹錫悦・韓国大統領を内乱容疑で逮捕 現職の身柄拘束は史上初
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」の宣布を巡り、高官犯罪捜査庁(高捜庁)と警察で作る合同捜査本部は15日、内乱容疑で尹氏を逮捕した。韓国メディアが報じた。大統領は憲法で不訴追特権が保障されているが、内乱罪は例外となっている。捜査当局は3日にも逮捕を試みたが失敗していた。韓国の現職大統領が身柄を拘束されたのは史上初めて。
高捜庁は尹氏による戒厳令の宣布について「職権を乱用し、憲法秩序を乱す目的で暴動を起こした」疑いがあるとし、尹氏を内乱の「首謀者」とみている。尹氏は高捜庁の庁舎で事情聴取を受けた後、ソウル拘置所に移送される見通し。
高捜庁は尹氏に3度出頭要請したが、尹氏が応じなかった。このためソウル西部地方裁判所から逮捕状の発付を受けて3日、大統領公邸の敷地内に入り、尹氏の逮捕を試みた。だが尹氏を守る大統領警護庁の要員らに阻止されていた。
警護庁はその後も、公邸の周囲に鉄条網を敷くなどし、尹氏の逮捕を阻む構えを見せ、高捜庁の逮捕状執行を支援する警官隊との間の衝突が懸念されていた。一方で、警護庁幹部の間で今後の方針を巡り対立が起きているとの報道も出ていた
高捜庁は尹氏による戒厳令の宣布について「職権を乱用し、憲法秩序を乱す目的で暴動を起こした」疑いがあるとし、尹氏を内乱の「首謀者」とみている。尹氏は高捜庁の庁舎で事情聴取を受けた後、ソウル拘置所に移送される見通し。
高捜庁は尹氏に3度出頭要請したが、尹氏が応じなかった。このためソウル西部地方裁判所から逮捕状の発付を受けて3日、大統領公邸の敷地内に入り、尹氏の逮捕を試みた。だが尹氏を守る大統領警護庁の要員らに阻止されていた。
警護庁はその後も、公邸の周囲に鉄条網を敷くなどし、尹氏の逮捕を阻む構えを見せ、高捜庁の逮捕状執行を支援する警官隊との間の衝突が懸念されていた。一方で、警護庁幹部の間で今後の方針を巡り対立が起きているとの報道も出ていた