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Arty Rosa
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あげましょう!
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それから3日間、しゅうや(仮)からの連絡は無かった。
“また電話するから”
そう言われたからには、しゅうや(仮)から連絡をくれるのを待つしか無い。
“かっこつけマン”のわたしは連絡が来ないのに自分から電話をするのが、どうしても格好悪く思えてしまったのだ。
そして連絡がこないまま、4日目の土曜日…遂にミラクルが起こった。
土曜日の営業終了後。
『きゃー!マジ酔っ払ったー』
そう言って店のソファーに飛び込んだのはくみ。
土曜日の営業終了後は、1週間をやりとげた達成感と1週間分の疲れで、わたしは変に酔っ払う癖があった。
この日も、しゅうや(仮)からの連絡が無い事もありイラついてて、いつもの土曜日よりも酔っていた。
『くみ!酔いすぎw!』
わたしは若干ふらつきながらくみにラーメン食べたい。嫌味気味に言いまくり。
『いやー今日わたしめっちゃれいさんの席で飲んだじゃないですかー!少しは大目に見てくださいよ〜!………それにしても今日れいさんもいっぱい飲んでましたね〜しかも煽りまくってたし。なんか最近変ですよ〜?何かあったんですか?』
そう言ってくみがじっとわたしを見つめてきた。
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わたしは驚いて一瞬くみの顔を見つめ返した。
『えっ、わたし何か変!?』
一瞬頭に浮かんだのはしゅうやの顔。
『ん〜最近ちょっと変っすよ?いつも携帯とにらめっこしてるし〜』
『えっ…』
そう言われたその時も、俺は手に携帯を握りしめ、愛犬の写メの待受画面とにらめっこしてた。
『何なに〜?れいちゃん恋ですかぁ〜??』
そう言いながら 俺の頭をこね回してきたのはりょうさんだった。
りょうさんはうちの店の不動のNo.1でしゅうや(仮)と再会した時に一緒にいた先輩。
『べ、別に恋とかじゃないです!そんなんしでる暇なんてどこにもないです!』
するとくみがニヤニヤしながらわたしの近くに寄って来た。
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『え〜でもでも〜こないだ家で“あいつはルーシアだったよな〜”とか言ってたじゃないですか!!!あいつって誰なんですかぁ〜?』
『ほぉ〜。れいはルーシアくんにホの字なんだ?ん〜外は寒いけどれいの心はポッカポカってやつだねーw』
りょうさんがいたずらっぽい笑顔でそう言った。
『ちょー、くみもりょうさんも勘弁して下さいよ〜。しかもルーシアくんって何なんですか!?(笑)』
そんな会話をしとると、わたしの手の中の携帯が突然震え出した。
画面を見ると…
【メドゥーサ】
なんと電話はさやかからだった!!!
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『うぉっっ!』
画面を見た俺は思わず飛び上がった。
『どうしたの?w』
中学の同級生のさやかをメドゥーサと電話帳に登録していたのを思い出した!見た目ではどっちかわからない。
No.1のりょうさんが、不思議そうにわたしの側に来て携帯の画面を覗き込んだ。
『め…メドゥーサ!?』
『ちょ、見ないでくださいよ』
はそう言うとダッシュで店の裏に行き電話に出た。
『も、もしもし』
緊張で声が裏返りそうになるのを必死にこらえる。
『………………』
『もしもし?……あれ?』
さやかかしゅうや(仮)は何も喋らんかった…
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アフターしてくれる人って誰?
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小説待ち…
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これさぁ、ホスト屋さんの店の掲示板いちいち見てさぁ、わけわかんない小説みてさぁ、しかも内容がホストでさぁ、、普通のリア充ならまずこんなゴミみたいな時間の使い方しないよなぁ、、、
こんなの読んでるとかさぁ、、、
人生悲しすぎる、、、
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そんなやりとりをしているうちに、頭がぼーっとしてきた。
「あれ?私ラーメン食べに行くんじゃなかったっけ?」
おもわず心の声が漏れた。
しゅうやという耳に残る名前が曖昧な記憶の中で異様な存在感を示していた。半世紀以上眠っていた気分だ。不思議と出会ったり話した人間達は魅力的で、脳裏に焼き付いていた。
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