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Arty Rosa
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あげましょう!
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『大丈夫?』
と声を掛けてしまったんだ。
するとキミはうちの事をにらんで言ったんだよね?
『ダメなんだ...おれは全然だめなんだ。』
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ほんとうにびっくりした。
今まで生きてきて何百人と会話をしてきたけど、いきなりダメなんだって言われたのは初めてだったから。
『何で?何かあったの?とりあえずこれ着て?』
ってうちのダウンジャケットを羽織らせようとしたら、キミはいきなり立ち上がって…
『ダメって言ってんじゃんバカッッッ!!』
バカッて…
こいつ頭おかしいんかなと思ってほっとくつもりで、地面に落ちたジャケットを拾いもう一度だけキミの顔を見てみた。
そしたらさ…
捨て犬みたいな顔して唇噛み締めて目に涙いっぱいためて華奢な肩小刻みに震えさせながらうちの事にらんでるわけよ。
もう…何かほっとけなかった。
ほっとける訳がなかった。
今思えば、、、
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あの時にうちはもうキミに惚れてしまってたのかもしれんな…
『なぁ、風邪引いたらダメでしょ?これ羽織っときな?けっこう高かったから暖かいよ。』
うちはそう言いながら、今度はダウンジャケットを差し出してみた。
するとキミは一瞬悩んだ顔をしてから、腕を伸ばして受け取りそのまま肩にかけるように羽織った。
うちはすぐそこにあったコンビニに入ろうとうながしたんだけど、キミはなかなか首を縦に振らなかった。
友達との待ち合わせの時間が近付いとったけど、あの時のうちは目の前の訳わからんこの小悪魔に夢中でそれどころではなかった。
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ジーパンのポケットで鳴る携帯に気付かないふりをしながら、うちはススキノのど真ん中で変な男と二人でカタカタ震えてた。
10分ぐらい無言が続いた。するといきなりキミが口を開いた。
『ねぇ…今いくらある?』
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>>528
てめえみたいな被りいなくなって嬉しいからブロックしたなら粘着してホスラブに書き込んでないでさっさと消えな(^_^)
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やっと喋ったと思ったら、(こいついきなり何言ってんだ?)
『何だって?』
『あんた耳聞こえないわけ?今いくら持ってる?』
『……はっ!?』
『だぁから、今いくら持ってんの!?って聞いてんの!何度も言わせないでよね』
(何なんだ?)
うちの頭は理解不能地域に達してた。
『いやいや、いきなり何なん?何かさ、もうちょっと何か、普通の会話できんの?』
うちはひきつりながら笑顔で言った。
するとキミはうちをじっと見つめて一言。
『ぶっさいくな顔…』
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対面でここまでずだぼろに言える奴は初めて見た。
むしろそこまではっきり言える性格が羨ましくなるぐらいだった。
うちがしばらく動揺して何も喋れないでいるとキミがまた口を開いた。
『おれ今いくら食べたいの。ねぇ、』
(こいつやっぱり薬中かなんかなのかな?)
うちは素でそう思った。
でも、キミの顔は真剣そのもの。
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タワー誰ですか?
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