790 まわしに烏帽子、拍子木と非日常の景色が広がる大相撲には、私たちの暮らしに欠かせない、あるものが大切な役目を果たしている。関取が土俵に撒く、そう「清めの塩」だ。年に3度の東京場所では、あの「伯方の塩」が使われているらしい。 意外な話を耳にして早速、伯方の塩を製造する伯方塩業株式会社に問い合わせた。 「はい、東京場所で使われているのは弊社の伯方の塩です。市販品とまったく同じもので、毎場所、相撲協会様にお買い上げいただいています。1日に使用される量は45kgほど。ひと場所で650kgほど消費されています」(プロモーショングループ) 伯方の塩の登場で、清めの塩は劇的に変わった。従来使われていたのは塩化ナトリウム99%以上のいわゆる食塩。塩田製法を用いる伯方の塩とは味や触感、何から何まで違う。 「さらさらした食塩と違い、粗塩である伯方の塩は“にがり”と甘みのある水分がほどよく残っているので盛り塩にしやすい。粒も大きく、指の間からこぼれにくいと思います」 つまり手の平になじみ、たくさん撒きやすい。粒が大きく、土俵に舞う姿も映える。 匿名さん2024/06/22 16:572