鶏と玉子どっちが先？
だと思いますか？
ただ、猿猴とは結局はサルのことだったらしいと、最近は言われ始めている。サルは泳げないから、水中へ入らないと思われているようだが、実はかなり入るらしい。川の淵へ潜って、浮かび上がってきた姿を見て、河童と思われることは多々、あったようだ。岩場へ上がった時は、体毛がべったり濡れているので、体の線がそのまま出て、ほっそりとしている。サルは水へ入らないという先入観も相まって、見た人は河童だと思い込むという仕組み。皿も甲羅もない全身毛深い河童は水に浸かったサルというわけだ。
さらに言えば、水中へ潜ったサルの様子はカワウソと見間違えるほど似ているという。カワウソは中々、恐ろしい動物で、水中でいろいろな生き物を襲う。YOU TUBEの動画で、ある外国の動物園で起こった悲劇をみたことがある。サルとカワウソが同じ温室で飼われていて、水場の浅い処に入ったサルが、水中で待機していた複数のカワウソに一斉に襲われる場面である。全身を何頭ものカワウソに咬みつかれ、サルはなすすべなし。仲間のサルが悲鳴をあげながら、何とかしようとするが、どうにもならない。
撮影者は「ああっ」とか「ううう～」とか唸るが、助けようともしない。外人って、こういう時は何もしないよなあ。ただ、見てるだけ。おそらく、サルは殺されてしまったのだろう。
撮影者は「ああっ」とか「ううう～」とか唸るが、助けようともしない。外人って、こういう時は何もしないよなあ。ただ、見てるだけ。おそらく、サルは殺されてしまったのだろう。
アマゾンには全長２ｍにも達するオオカワウソがいて、何頭かの集団でカイマンや大型の獲物を狩っている。通常は、魚や甲殻類、ネズミ、鳥などを食うのだが、時には集団で大きな動物も襲うようだ。水遊びをしていた10才の女の子が襲われて喰い殺された事件が数年前にあった。２ｍものカワウソが襲ってきたら、一対一でもかなわないだろう。日本カワウソでも体長80㎝に達するようで、尾を含めると140ｃｍ程になる。年老いた個体ではさらに大きなものもいたであろう。水中でこんなのに襲われたら、ひとたまりもない。
そして、人を襲う河童の正体を「年を経たカワウソ」と見抜いていた人物は昔からいたようである。
そして、人を襲う河童の正体を「年を経たカワウソ」と見抜いていた人物は昔からいたようである。
河童の正体は、実はカワウソだと唱えるのは、そのような事件を見聞きした人物だったのだろう。何人もいたのだと推察できる。山口敏太郎氏は、様々の資料を渉猟した上で、「河童の正体は3倍体のカワウソである」との結論に達したようだ。けだし、慧眼である。
ウソウソウソウソコツメカワウソ
最近入手した「河童考」という書籍には、河童の正体を「カワウソの劫を経たもの」との見方を紹介している部分があった。江戸時代のこと、山岡元隣という人の家で開催された「百物語」の際に、参加者の一人から、野州川で水遊び中の子供が姿を消すことがあり、そのことについて意見を求められた元隣が答えたのがこれだ。また、書名は忘れたが、これも江戸時代、静岡の大井川だったか？浅瀬を徒歩で渡ろうとする旅人が、水中に潜む全身を長い毛で覆われた怪物に組み付かれるという事件がしばしば起こったことが記載されていた。人間ほどの大きさというから、年取って大型化したカワウソだった可能性が高いと思う。このサイズなら、大人を襲うであろう。溺死した人もかなりいたのではないか？
コツメカワウソが大型だったら、人を襲って喰い殺すだろうな。
生後4か月ほどの赤ん坊のカワウソでも、解凍したアダルトラットを与えられるとガリガリと嚙み切って食うからね。見た目だけで可愛いと言ってる奴は動物の本質を知らないミーハーなんだ。飼わない方がいい。
生後4か月ほどの赤ん坊のカワウソでも、解凍したアダルトラットを与えられるとガリガリと嚙み切って食うからね。見た目だけで可愛いと言ってる奴は動物の本質を知らないミーハーなんだ。飼わない方がいい。
結局、水に濡れたサルを河童と見間違え、水中のサルをカワウソと混同して、カワウソの行動を河童の仕業と思い込んだのではないか？
人を水中に引きずり込んで、尻子玉を抜くなどの行為は肉食動物のそれである。実際にそのような行為はどの程度なのかは不明であるが。
人を水中に引きずり込んで、尻子玉を抜くなどの行為は肉食動物のそれである。実際にそのような行為はどの程度なのかは不明であるが。
そういえば、以前の動物番組でコツメカワウソと一緒に風呂に入る飼い主の男性が言ってたが、湯船の中で肛門に手を入れてくるのだとか。親愛の情なのか動物(カワウソ)としての習性なのか不明だが、不気味である。インタビュアーも「ああ、やっぱり」と同意してたので、知る人ぞ知る習性ということであろう。
この時、瞬時に河童に襲われた死体のことと結びついたのである。
この時、瞬時に河童に襲われた死体のことと結びついたのである。
まさか飼い主の内臓を肛門から引き抜こうとしてるのか？信じたくもない仮説である。一般に思われているよりイタチ科は獰猛で恐ろしい動物であり、二ホンイタチでも、自分より何倍も大きいウサギや鶏を食い殺すし、北方のクズリなどはシカや家畜、はたまた人間にまで襲い掛かる。
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