◆背番号２７　巨人では１９３８年入団、野球殿堂入りの名捕手・吉原正喜が第１号。戦後は日本シリーズ９連覇を支えた森昌彦（後に殿堂入り）が５５年から７４年までつけ、名捕手の背番号として定着。前任者の実松一成も捕手だった。他球団ではヤクルト・古田敦也、西武・伊東勤も、この背番号で活躍し、後に殿堂入りした。

　イースタンの優秀選手賞を受賞。２年目の今季は１軍で打率３割５分、４本塁打を記録。「先輩である阿部さんのように打てて、勝てる捕手が理想です」と攻守のレベルアップを宣言。

　午前のＧ球場で２人のシンゴが再会を喜んでいた。室内練習場の通路で宇佐見真吾と石川慎吾がばったりと出会い、近況報告で盛り上がった。左手首痛で宮崎秋季キャンプから途中で帰京した宇佐見が「きつかった？」と聞くと、石川は「めっちゃきつかった！」と猛練習の日々を回想してしみじみしたが、直後「でもなぁ、人間って強いねん。最後には、慣れてるんだよなぁ…」と振り返っていた。

　東京ドームレフト側では､宇佐見選手と森福投手が､来場者とハイタッチしていました｡試合や練習を見にいくだけではなかなかこうしたふれあいは望めませんが､それができるのが､このファンフェスタ｡選手達も普段の｢戦闘モード｣から解放されてか､とてもリラックスした様子で楽しんでいます｡

　今週の「まるごと巨人」は宇佐見真吾捕手（２４）に迫る。２年目の今季、１軍デビューし２１試合の出場で打率３割５分、４本塁打、８打点をマーク。Ｕ２４日本代表にも選出されたが、代表合宿前に左手を負傷し帰京して辞退した。現在、リハビリに励む正捕手候補に来季への意気込みを聞いた。
　秋季キャンプ６日目のハンファ戦（ひむか）で捕球の際に左手を損傷した。無理をしてでも出場するか迷ったが、「ＥＮＥＯＳアジアプロ野球チャンピオンシップ２０１７」は辞退することになった。「やってしまったことは仕方がないので、今は来季に向けてできることをやるだけです」。現在はＧ球場でリハビリを開始。右手だけでティー打撃やネットスローなど、左手に負担の掛からないメニューに取り組んでいる。
　今季は右手有鉤骨（ゆうこうこつ）の骨折に伴い、４月に手術し出遅れたが、８月８日に初昇格。８月１８日のＤｅＮＡ戦（東京Ｄ）では同点でプロ１号サヨナラ２ラン。強烈なインパクトを残すなどブレイクの兆しを見せた。１軍ですぐさま結果を出せた裏側には、リハビリ期間中に受けた内田巡回打撃コーチ（現２軍打撃コーチ）の指導による意識改革があった。

　これまでは投手の球筋を見たり、タイミングが合わないまま打つのは嫌だなと思って初球から打つことがあまりなかった。そこを指摘された。内田さんはよく『臨戦態勢』って言葉を使うんですけど、初球からいく姿勢は変えられると思って、意識するようにした。２軍でやってきたことが、１軍でも出せればいいなと思っていた中で結果が出た

　一線級の投手と対戦する中で見えた課題もあった。

　今年は１軍の１５０キロを超える投手からは打てていない。負けないくらいのスイングができるように力をつけないといけない。阪神のマテオ、ドリスだとか外国人投手を打てれば、チームも波に乗れると思う

　来季は小林、田中貴に加え、ドラフト２位と３位で指名した即戦力の社会人捕手との競争も激しくなる。

　社会人捕手２人も獲るというのはそれだけ、自分はまだ認められていないということ。負けないくらいやらないといけない。来年、１軍に残って結果を出してこそ定着できたといえる。開幕１軍は絶対。強いていうなら２ケタ、ホームランを打ちたい。１年間、１軍にいないとそれだけ打てないので、居続けたい