《１》打撃論　１２年に最多安打を獲得。昨季は打率３割４分４厘で首位打者に輝いた実績を持ち、今季も巨人歴代最年少で通算１５００安打に到達した安打製造機に対し「どういう気持ちで打席に入っているのか、追い込まれてからの考え方も聞いてみたい」。自身は今季、２軍戦で１試合４安打の日もあれば、次戦では無安打に終わるなど、好不調の波も大きかった。コンスタントに確率を上げるためのコツを学ぶ。
　《２》守備論　「勇人さんは（動き始めの）１歩目の速さもすごいですし、スローイングも安定している」。今季、球団の正遊撃手としては０７年の二岡（現打撃コーチ）以来となる１ケタ失策（９失策）にとどめ、自己最高の守備率９割８分７厘で２年連続のゴールデン・グラブ賞を獲得した“職人芸”を盗む。
　《３》自己管理論　「今年は自分のことでいっぱい、いっぱいになって、体の手入れのことまで行き届かなかった。勇人さんは２年目から１４４試合に出ていた。野球以外の面でも勉強になることはたくさんある」と年間を通じて活躍するための心得にも迫る。
　「自主トレの一日一日を無駄にしないようにしたい」。先輩の一挙手一投足を追いかける。

　◆若き日の坂本勇が自主トレで学んだ極意
　▽慎ちゃん打法　２年目の０８年１月、阿部とのグアム自主トレに初参加。ロングティー打撃で「（軸足の）右足に重心を残すようにしないとダメだ。全球、サク越えを狙うつもりで振れ」と助言を受け、レギュラー獲得につなげた。
　▽基本徹底　１２年１月にヤクルト・宮本慎也（現ヘッドコーチ）に弟子入り。松山市内で合同自主トレに参加。ゴロ捕球など基本の反復を行い、守備率の上昇をもたらした。
　▽ゴジラ打法　１６年２月の春季キャンプで松井秀喜臨時コーチから、踏み出す左足と軸となる右足への体重のかけ方を、２対８もしくは１対９にする打法を教わった。そのシーズンでは打率３割４分４厘で、自身初の首位打者に輝いた。

　秋季キャンプ第3クール初日｡サンマリンスタジアムでの居残り特打は､吉川尚選手(写真)､橋本到選手､重信選手の3人の左打者となりました｡ドラフト1位ルーキー吉川尚選手は､俊足好打の内野手｡今季は長打なく終わってしまいましたが､下からトスを上げてもらってフルスイングするロングティー打撃では､連続してスタンドに放り込む場面もあり､来季は長打も期待できそうです｡

　秋季キャンプ最終クール3日目｡きょうは2日ぶりに､木の花ドームで早出特打が行われました｡吉川尚選手(左端)ら6人が､ウォーミングアップのあと､ティー打撃､マシン打撃などのメニューに取り組んでいました｡

　秋季キャンプ最終日｡サンマリンスタジアムでは､打撃練習ケージの脇からノッカーが打って､守備練習も行われました｡今季のドラフト1位ルーキー吉川尚選手(左端)は､最終日の疲れも見せず､軽快な動きを見せていました｡高橋監督も｢元々動きはいい｡体力がという点も､しっかり最後までついてこれたし､春のキャンプ､オープン戦を乗り越えてくれたら楽しみな一人｣と期待していました｡

　巨人の吉川尚輝内野手（２２）が２０日、ジャイアンツ寮で契約更改し、２００万円ダウンの１３００万円でサインした。
　中京学院大から１６年ドラフト１位で巨人に入団。“菊池２世”と呼ばれ走攻守そろった即戦力ルーキーとして期待されたが、上半身のコンディション不良で開幕から出遅れた。５月９日の阪神戦（東京Ｄ）で１軍デビューを果たしたが、今季は５試合で打率２割７分３厘、０本塁打、０打点、１盗塁だった。
　来季のレギュラー獲得に向けオフは坂本勇らと合同自主トレを行う。「打撃、守備、走塁の中で打撃が一番弱いのでそこを上げていきたい」と意気込んだ。

　巨人・吉川尚輝内野手（２２）が２０日、来年１月の坂本勇との自主トレで、増量する考えを明らかにした。現在の体重は７２キロ。「体重を増やしたい。ある程度ないと戦う体力がつかない。７７、７６キロまでにしたい」と４、５キロ増量しシーズン完走できる体に仕上げるつもりだ。契約更改では、１２０万円減の１３８０万円でサインした。
　吉川尚は減額提示を受け止め前を向いた。今季は開幕からコンディション不良で出遅れ、出場は５試合にとどまった。「仕方ないです。こういう成績なのでしっかり受け止めたい」。２５日から台湾で開催されるアジア・ウィンターリーグに参加。帰国後は、体調管理で苦労した反省から、理想的な体重に増量する予定だ。
　年明けは、坂本勇と合同自主トレを行い、打撃を中心に強化していく。「来年こそは開幕からスタートして、レギュラーを取れるように頑張りたい」。１年目の悔しさをバネに、充実のオフを過ごすつもりだ。

　巨人の吉川尚輝内野手（２２）ら８選手が２２日、１１月２５日から台湾で開催されるアジア・ウィンターリーグに向け、羽田空港から出発した。吉川尚は来季の飛躍に向け「１日１日無駄にしないようにしていきたい」と意気込んだ。
　同リーグは２５日から開幕し、台湾プロ野球選抜など６チームでリーグ戦を行う。ＮＰＢからはイースタン選抜とウエスタン選抜が派遣される。ＮＰＢイースタン選抜の指揮を執る巨人・川相２軍監督は「この時期に実戦ができる。充実した１か月にしてほしい」と、参加する各球団の若手選手の成長を期待した。
　巨人からは、今村、谷岡、育成・成瀬、育成・坂本工、田中貴、吉川尚、柿沢、育成・松原が参加する。

　台湾のアジアウィンターリーグに向け出発。２年目の開幕１軍とレギュラー奪取を目標に掲げる１６年ドラ１は「実戦ができる。１日１日無駄にしないようにしていきたい」と成長を誓った。